【短編】オーカミは、ウサギに恋をする。
次の日



休み時間になると、ウサギの周りは人だかりができていた



鬱陶しいからベランダに座っていた俺



後ろからは、ウサギの笑い声が聞こえる



“御上君、怖いよね”



“ウサギ、ぶつかったけど大丈夫?”



“何もされてない?”



俺は、何なんだよ



初対面の人間に危害加えるほど



不躾な人間じゃねーつーの



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