君のもとへ
理由
「流唯話したいことがあるんだけど...」
突然お母さんに呼ばれた。
リビングに降りると
お父さんと何故か兄の姿があった。
「お兄ちゃん?なんでいるの?」
そう...何故か兄だけは
家族と別れて...引っ越しは
しなかった。
「久しぶり。...ちょっとな」
と言い顔を伏せた。
「流唯。突っ立ってないで早く座りな。」
お父さんに言われ席に座る。
シーンと静かなリビング。
沈黙に耐えられず
「ねぇ?なんで呼んだの...?」
思いきって聞いてみた。