君のもとへ
「フフフ...」
お母さんが笑った。
「良かったわねぇ...流唯が優しくて。壱流不良のくせに全然怖くないわぁ...」
その言葉を聞いたお兄ちゃんは
すごいショックを受けた表情を
してた。
「そうだな。じゃあ...半年ぶりに我が家へ帰るか。」
「え...?帰れるの?」
お父さんはにっこり笑い
「あぁ。ここへ壱流が来たってことは解決したからだろう?なぁ壱流。」
と兄へ問いかけた。
「あぁ。もう大丈夫だぜ。」
「本...当に?」
「よく...我慢したわね。流唯。」
枯れたはずの涙が溢れてきた。