幼なじみの関係(!?)
二宮先生に連れ来られたのは、 進路指導室だった。 椅子に座ると、 「授業を、サボらせて 悪かったな。」 「いえ。」 「鈴木とは、 幼なじみだそうだな。」 「はい。と言っても、幼稚園が一緒だったと、 言うだけです。」 「鈴木は、君に、 プロポーズをしたんだろう?」 「はい。でも、お断りました。」 「だから、成績が落ちたんだな。」 「はい、その事は、 佐伯くんに聞きました。」 「どうして、断った?」 「私には、 付き合っている人がいます。鈴木くんは、卒園以来、 連絡を1度もくれなかった。入学式で会うまで、彼の事は、忘れてました。だからです。」