君のNo.1 ~接近~
「転校生は最初が肝心なんだよ!行かなきゃダメ。」
しつこいあたしに
聖来君は渋々立ち上がった
「わかったから。お前力強すぎ。」
自分から聖来君の腕を掴んだのに
急に恥ずかしくなって離した
聖来君はあたしの少し後ろを歩く
歩幅を調節して聖来君の隣に並んだ
「聖来君ありがとう。聖来君と話せて良かった。」
「俺は何にもしてない。」
そんな事ない
真剣に話を聞いてくれた
沈んでいた心を癒やしてくれた
重かった気持ちを軽くしてくれた
元気をくれた