君のNo.1 ~接近~


わかったと言ったものの

呼んでくれない


「そのうちじゃなくて今呼んで?ねっ?」


フッと突然聖来君が笑った


「お前マジしつこすぎ。なんか犬になつかれたみてぇ。」


聖来君の笑顔は

あたしのハートをがっちり掴んだ

聖来君は

立ち止まったあたしの方に振り返る


「行くぞ、ポチ。」


ポチ!?

聖来君の言葉で我に返る


「ちょっと!あたし犬じゃないもん!しかも"ポチ"ってオスじゃん…。」


二人で笑いながら教室へと向かった


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