君のNo.1 ~接近~
追いかけてきた先生も
来るな!と言って追い払ってしまった
「保健室どこ?お前、手当てしないと…。」
聖来君はさっきまでとは違って
優しい口調だった
「あたしよりも聖来君の方がひどいじゃん。」
「俺はなんでもねぇよ。」
なんでもない訳ない
見るからに痛そうな顔をしている
でもきっと今保健室に行ったら
さっきの二人と鉢合わせしてしまう
「じゃあさ、屋上がいい。屋上に連れて行って。」
一瞬不思議そうな顔をした後
わかったと言って
聖来君は屋上へ向かった