君のNo.1 ~接近~


屋上に着くと

聖来君はあたしをそっと降ろした

まだ頭が少しクラクラする

ほっぺは熱をもち鈍い痛みがある

口の中もズキズキした

聖来君も痛むのか

ほっぺや口元を触っていた

持っていたハンカチで

顔に付いた血をそっと拭いてあげた


「いいよ。汚れるから。」


聖来君は

ハンカチを持ったあたしの手を掴んだ


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