君のNo.1 ~接近~
だけど
屋上に着いても
息苦しさはとれなかった
それどころか苦しくなるばかり
呼吸は乱れ息の仕方がわからない
あたしは過呼吸を起こしていた
誰か助けて
くるしいよ
「おい、どうした!?」
駆け寄ってきたのは聖来君だった
「くる…い…。た…け…て…。」
声にならない声で助けを求めた
「しっかりしろ!」
あたしを抱きかかえ
過呼吸を治める為
袋を探すけど見つかる訳もなかった
焦りを必死に隠し
聖来君はあたしを励ましてくれた
「大丈夫!俺が助けてやるから!!」
そう言ってあたしを抱きしめてくれた