音速より速く。【短編集】
私は尊い生命を悪戯に経ったのだ。


あんなに仲良く連れ添っていたサカナたちから、勝手に奪い、生命までも奪ったのだ。



片割れサカナは、必死で探している。


ごめんなさい、と言った所で、海底にいる動かないサカナは戻ってこない。




私は、眩しいタイヨウを背に、身体中の水分を出した。
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