放浪者の恋-single planet-
3.出逢う
1
彼が、わたしに触れる指のことを思う。
じっとわたしのことを見つめる少年じみた目を思いだす。
(でも、はっきりいって、《オッサン》の年だ。)
はじめて彼の家へ泊まったときのこと。
あまりにも相性がよくて、夢中で数回交わったセックスのあと、外が明るくなるまでいろんな話をした。
すきな音楽や映画のこと、本のこと。
彼や私ががどんな仕事をしてきたか。
はじめて出会ったときの思い出話。
世の中の、スピリチュアルな話、ふしぎなできごと。
まるで宇宙にふたりきりでいるように、その部屋のなかではその部屋のなかでだけの時間がながれ、一日3時間睡眠の3日ぐらいがあっと言う間にすぎて、気づくとわたしはすっかり恋にはまってしまっていた。
じっとわたしのことを見つめる少年じみた目を思いだす。
(でも、はっきりいって、《オッサン》の年だ。)
はじめて彼の家へ泊まったときのこと。
あまりにも相性がよくて、夢中で数回交わったセックスのあと、外が明るくなるまでいろんな話をした。
すきな音楽や映画のこと、本のこと。
彼や私ががどんな仕事をしてきたか。
はじめて出会ったときの思い出話。
世の中の、スピリチュアルな話、ふしぎなできごと。
まるで宇宙にふたりきりでいるように、その部屋のなかではその部屋のなかでだけの時間がながれ、一日3時間睡眠の3日ぐらいがあっと言う間にすぎて、気づくとわたしはすっかり恋にはまってしまっていた。