ピンチヒッター
ある日の帰り道

ゴンッ!

「いったぁ~~」

後頭部を小突かれた

「よう」

顔を上げると、

そこにはユニフォーム姿の桜庭亮がいた

「いきなり何すんのよ!」

「ちょっと付き合えよ」

桜庭亮は手を取ってスタスタと歩き出す

「ちょ、ちょっと何?
てか、あんた練習は?」

「今ロードワーク中」

「走ってないじゃん!」

「いいから来いって」

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