荊姫~第一章~
「・・・いい加減にしやがれよ、クソアマ」

「・・・まぁ、あなた自分の立場がわかって」

「んなこと知るかよ!!てめぇ、こっちが黙ってりゃあ、勝手になんやかんやいいやがって・・・ふざけんなよオイ!!」

ガシッ

私は千里姫の胸倉を掴んだ

「ひゃっ!!」

「私はなぁ!!仕事でここにいんだよ、情報集めでここにいんだよ、裂はそれを手伝ってくれてんだよ!!こっちの言い分も聞かずに卑怯なやつだぁ?」

「ヒィっ!!」

「卑怯だなんやかんや言ってるてめぇが卑怯だ!!姫様だからってちやほやされてて、その権力を使って全部手に入れてきたんだろ!?」

「っ!!」

一瞬、千里姫の顔が歪んだ

「金も、男も、物資も!!全てその権力で手に入れたんだろ!?・・・そんなの、てめぇのほうが卑怯だ!!」
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