ここにいれば?
翌日も俺は屋上に向かった。

また綾から勇太の話を聞くのはつらい。

でも綾にあいたいという気持を捨てることはできなかった。

「おはよ。綾」

「あっおはよう悠樹くん。昨日ぶりだね!」

「だな」

そういって俺は綾の隣に腰を下ろす。

「あのね?悠樹君。」

「あ?」

「私、勇太君に告白することにしたの。」

「・・・あぁ。」

「で、今日の昼休み、ここに呼んでるんだ。だから応援しててね!」

「・・・・・あぁ・・・」

「どうしたの?きょう元気ないね?」

「別に?」

綾のせいだろーが。

「まぁ、またね!!」

そういって綾は走っていった。

今日一日俺は綾でいっぱいだった。
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