ここにいれば?
放課後、俺は屋上へと向かった。

結果が気になる。


ドアを開けて、綾のいつも座ってる場所を一番に見た。

でも綾は居なかった。


「いないのかよ・・・」

俺はつぶやき、綾の特等席に腰をおろした。


―ーーーーーーー

どれぐらいこうしていただろう。

もうあたりはすっかり暗くなっている。

ガチャ


ドアの開く音がした。

ドアの方を見ると綾が居た。

「悠樹君・・・まだ居たんだ・・・」

「おう」

綾は俺の隣に腰掛ける。

「私ね?振られちゃったんだ。」

そういって泣き出す綾。

俺はかけてやる言葉が見つかんなくて、黙っていた。


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