Honey★Prince
「先輩。なんで急に、あたしと帰るんですかっ」
「ん~。それはね…………。」
「なっ、なんですか」
「それはね………。」
ゴクリとあたしは唾を飲んだ。
「それはね………。
この……『ケーキ食べ放題』に行きたいからだよ!!」
「はぁ??ケーキ食べ放題ぃぃ?
なんで、あたしとなんですかっ?」
「だって、カップルだと安くなるしぃ」
「いや、いつ先輩とカップルになったんですか……。」
「はいはい、細かいことは気にしない。
さぁー。行きますよ~♪」
そう言って先輩は、ケーキ食べ放題へと足を進めた。
「ちょ、あたし了解してないんですけど!?」
おぉいっ!!
蜂矢ぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁ!
あたしは心の中で叫んだ。