Honey★Prince
「じゃっ、行こっか♪」
「はい……ι」
あたし達は遊園地へと足を進めた。
「ふふッ、華ちゃん今日は一段とかわいいねぇ♪」
「えぇっ、そ…そんな…ことない……です///」
段々声が小さくなるあたし。
素直に『ありがとう』って言えばいいのにあたしのあほぉ!!
「もしかして、俺のためにッ!!」
「違います!!」
「即答!ひどっ!;」
口に出して言えないけど、ホントは……先輩のためだよ?
「あぁ――ッ!!」
「な、な、なんですか!!?」
いきなり先輩が大声で叫んだ。
「みてみて、華ちゃん!遊園地見えてきたよ!!」
先輩は子供みたいに嬉しそうにはしゃいだ。
「……ちょ、他人のふりしてもいいですか?」
高校生があんなにはしゃいでめっちゃ周りの人達みてますけど!?
一緒にいるこっちが恥ずかしいわ。
「俺、遊園地って何年ぶりだろぉ。家族といった中学生以来?小学生??」
先輩はうーむと眉間にシワを寄せて悩んでいた。
そんな姿もまたかわいかった。
「華ちゃんは?」
あたしは、あまり遊園地とか動物園に行った記憶がない……。
家族と出かけるなんてあまりなかったから……。
「何年ぶり……でしょう…ね。」
あたしは微笑した。