Honey★Prince
「よし、華ちゃんどれからいく?」
「ど、どれでもいいです……」
ホントはどれでもよくない!!
ジェットコースターはやめて~;
「じゃあねぇ、あの最強ジェットコースターは!?めっちゃ楽しそう♪」
さ……最強ときましたか。
始めからとばしますね……。
あぁ~、あたし生きて帰れるんかなぁ?
神様、どうか命だけはッ!!
「30分待ちだって、長いねぇ」
「えっ!!じゃあ、違うのにしましょう!!」
やった!!
ありがとう神様!!
「でも、どこもそんな感じだよ。これでいいよ♪やっぱ日曜は混んでるね」
え゛!
結局、これに乗るんですか!?
――……
――――………
ドキドキ――……
ガクガク――……
順番が近づくにつれてドキドキの緊張感とガクガクの恐怖感があたしを襲ってきた。
あぁ~、やばい!無理!怖い!
でも、こんなに並んで今更、乗れないとか言えないし……ι
「楽しみだねー♪ドキドキするー」
はい、あたしもドキドキします。ジェットコースターに……。
もしかして、これって……恋!?
あたし、ジェットコースターのことが……
「はーい、次の方、どうぞー」
なんて、ふざけてる間に順番が来てしまった。
あぁ~;