Honey★Prince




ガタガタ――……




もうダメだぁ;



ジェットコースターは上に登っていく。



「ふぇ……せんぱぁい;」




あたしは涙声で先輩に助けを求めた。




「ん?どうしたの?華ちゃん」




「もう、降りる……いますぐ降ります!!」




ガタガタ――……



どんどんと上に登っていく。



「え゛、もしかして華ちゃん、怖いの?」



コクンとあたしはうなずいた。



ガタン――……



ついに、頂上まで来てしまった。



もうだめ……ッ!!



ギュッ―…



その時、先輩があたしの手を握った。



ガッタン―……



「ふぎゃぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!」


「のふぇぇぇえぇぇぇぇえぇ!!」



あたしの叫び声がとても響き渡りました。





――――………


「はぁ……はぁ…」



「はーい、また来てくださいね!!」



二度と乗るかッ!!


あたしは、なんとか無事(?)にジェットコースターを乗り終えた。













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