Honey★Prince





「あ~♪先輩ッ!!くまいますよ!」





突然、華ちゃんが嬉しそうに言った。




は!?


くま!?


ここ、遊園地だよね?動物園だっけ?



華ちゃんなんで、そんな嬉しそうなの!?





俺が振り返ってみると――……





「わー、くまさんだぁ。」





化けをかぶったな。




華ちゃんが言った、くまはキグルミのことだった。





「かわいい~♪」





華ちゃんが言った。



えっ!!?



華ちゃん、このキグルミのくまがかわいいの?



中身はオッサンかもしんないんだよ??




オッサンずるい!!



華ちゃんにかわいいって言ってもらって、ずるいよッ!!




へっ!!


どーせ、キグルミ着てないと俺には勝てないよ!!!





俺は、心の中でくまに嫉妬をしていた。





カッコ悪くて、すみません……ι





「えっ?なに、くれるの?」





くま持っていた風船を華ちゃんに渡した。




コクリとくまが頷いた。






「えへへ、ありがと~♪」




キュン――………





やべぇ……。



華ちゃん、かわいすぎ!!




心臓持たないよ!!
















< 115 / 249 >

この作品をシェア

pagetop