Honey★Prince
「あ~♪先輩ッ!!くまいますよ!」
突然、華ちゃんが嬉しそうに言った。
は!?
くま!?
ここ、遊園地だよね?動物園だっけ?
華ちゃんなんで、そんな嬉しそうなの!?
俺が振り返ってみると――……
「わー、くまさんだぁ。」
化けをかぶったな。
華ちゃんが言った、くまはキグルミのことだった。
「かわいい~♪」
華ちゃんが言った。
えっ!!?
華ちゃん、このキグルミのくまがかわいいの?
中身はオッサンかもしんないんだよ??
オッサンずるい!!
華ちゃんにかわいいって言ってもらって、ずるいよッ!!
へっ!!
どーせ、キグルミ着てないと俺には勝てないよ!!!
俺は、心の中でくまに嫉妬をしていた。
カッコ悪くて、すみません……ι
「えっ?なに、くれるの?」
くま持っていた風船を華ちゃんに渡した。
コクリとくまが頷いた。
「えへへ、ありがと~♪」
キュン――………
やべぇ……。
華ちゃん、かわいすぎ!!
心臓持たないよ!!