Honey★Prince
ドキドキ――…
ドキドキ――……
只今、あたしは蜂矢先輩の教室の前にいます。
上級生からの視線が少し痛いですね。はい。
先輩を呼ぶのにもとても呼びづらい状況ですね。はい。
自分の教室に帰ろっかな……。
と思った瞬間。
「あっ!!華ちゃん!!」
突然、女のひとに呼ばれた。
えっと、確か…先輩のファンの人かな?
「ど、どうもです…。」
「春ちゃんと付き合うことになったんだってぇ~?春ちゃん、朝から嬉しそうに自慢してたよ!!」
「ホントですか?……恥ずかしい。」
「で、春ちゃんに用事?」
「あ、はい。」
「春ちゃんはね、今ちょうどいないところなんだよ。授業終わったとたんにいなくなっちゃったんだよ。」
「そうですか。わかりました。ありがとうございます!!」
そっか、先輩いないのかぁ。
ちょっぴり寂しいな。
先輩、早く会いたいよぉ。