Honey★Prince




「どこ行っちゃったんだろぉ……」




思わずあたしはつぶやいてしまった。



もしかして、事故にあった!?



それとも、風邪!?病気!?




それともそれとも、嫌われちゃった……?




あ、ありえるかも……ι




メールしてみよう!!



―――――――――――
TO:蜂矢先輩
―――――――――――

先輩、どこにいるんですか?



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…………ι


なんか、あたし先輩にベタぼれだなぁ。



しつこい女かなァ。





数学の時間、ケータイが光った。先輩からだ!





―――――――――――
FROM:蜂矢先輩
―――――――――――


保健室だよ



―――――――――――




保健室か……。



うむ。





ガタン――……







あたしはイスから落ちた。




「う………うぅ……」




「どうした!?高宮ッ!!」




数学の先生が心配そうに言ってきた。



ふっ。掛かったな。




「ちょっと……テンションが………低いんで…保健室に....」




「なんだ、テンションが低いなら仕方ない行ってきなさい」




「は~い♪」




「それでいいのか、先生」



後ろの席の麻耶がボソッと言った。













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