Honey★Prince
シャッ―――……
ベッドとの境のカーテンが開いた。
「あら、蜂矢くん。どうしたの?」
保健室の先生が聞いた。
「えぇ~っと、少し寝不足みたいで……ι」
俺は適当な嘘を並べた。
どうやら、間に合ったみたいだ……ι
華ちゃんはばれないように、俺と同じ布団に隠れ潜っている。
我ながら上手く誤魔化せているようだ。
「そう、夜更かしもほどほどにね。……じゃあ、先生またちょっと出かけるけど、いいかしら?」
おぉッ!
どうぞ、行ってください!!
いますぐ行ってください!!
さぁ早く行ってください!!
「はい。大丈夫ですよ」
「じゃあね。」
シャッ――…
再びカーテンが閉められた。
俺はホッとした。
「華ちゃん、大丈夫?」
「な、なんとか……」
まだ、先生が保健室を出ていってないので俺は小声で尋ねた。
ガラ――…ッ
保健室のドアが開いた。
「じゃあね、蜂矢くん。そういうことは学校が終わってお家でしなさいね。」
パタン――……
と先生が言い、保健室のドアが閉まった。
………ι
どうやら、ばれていたらしい……ι