Honey★Prince
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――……
――――……
「はーなーちゃーん♪」
ある日の放課後のことだった。春人があたしの教室に来たのだ。
う~ん。いつ見てものんきな人だ。
「なに?」
「んー?一緒に帰ろうと思って♪いい?」
「うん。いいけど……」
なんか、怪しいんだよな。変にニヤニヤしちゃって。
「じゃっ、行こ!」
そう言って、春人はあたしの手を握った。しかも、恋人繋ぎッ!!
「どーしたの?急に一緒に帰ろうなんて」
あたしは帰り道、春人に尋ねた。
また、ケーキ食べ放題とかだったら嫌だかんね。
「え~?別にぃ。ただ華ちゃんと帰りたいなァって思っただけだよ。」
「ふーん」
「そうだ!!今から俺ん家来ない??」
「えっ!?」
ちょ、待ってよ!あたし、まだ心の準備がッ!!
みるみる顔が熱くなって赤くなるのがあたしは自分でもわかった。
「もしかして、無理?」
春人はショボーンとした顔でこちらを見つめてきた。
「いえいえ!全然嫌じゃありませんッ!!行く!行きたいです!!」
あたしいつからこんな積極的になったんだ?
「よかったぁ。じゃあ、俺ん家いこ」
あたし達は春人ん家へと向かった。