Honey★Prince




「華ちゃん……」





「ん?」





春人に呼ばれて振り返ると……キスをした。




「華ちゃん……好きだよ……」




「あたしも……大好き……ん…」





さっきよりも激しくキスをしてきた。





「……んッ………」





春人があたしをソファの上に押し倒し、舌を絡めてきた。春人……キス上手い。きっと、何回もたくさんの女のひととしてきたんだなぁ……。



なんて、あたしは少し妬いてしまう。





でも、このはちみつのように甘い時間を過ごしていたら、そんな嫉妬も消えちゃう。




「華……」










ガチャ――……




春人があたしの名を呼んだと同時にリビングのドアが開いた。







開いたドアの方を向くと紺色のセーラー服を着た、春人が髪を伸ばして女の子になった感じの子が立っていた。




「「「…………。」」」




あたしと春人とその子の間に何とも言えぬ気まずい微妙な空気が流れた。













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