Honey★Prince
「うはっ!」
教室に入ると麻耶の目がキラキラと光った。麻耶さん……、少女漫画の瞳になってますよ?
「華!うちらのクラス当たりだね!!」
「当たり?なに、宝くじ?」
「違うよッ。うちらのクラスってイケメンが多いよねっ?」
「ん~?」
あたしは教室を見渡した。確かに、キラッキラッしている人もいる。まぁ、あたしのタイプじゃないけどね。
「つか、麻耶、彼氏いるじゃんか!」
「もちろん、彼氏が一番だよ♪」
「そ、そうっすか……ι」
「あっ!浪川 祥[ナミカワ ショウ]だ!!同じクラスだったんだぁ。」
「浪川?誰それ?」
「あ……、うん。君はもういいよ。」
麻耶はあたしにはガッカリしたような目で見てきた。
「見捨てないでくださいっ!」
あたしは引き下がる麻耶を止めた。
ちょ、なぜに!?