Honey★Prince
「華くん……、君はもっと周りのことにも興味を持たないかね。ん?」
麻耶はあたしの右肩に手をポンっと置きながら言った。
そんな暖かい目で見ないでくれっ!!
「浪川 祥とは!成績優秀!陸上部のエース!顔よし、性格よし!の超完璧モテ男くんなのだよ!!」
「へぇ~」
熱く語ってくれた麻耶に対しあたしは素っ気ない返事をした。
まぁ、あたしには関係ないし。完璧な人とか苦手だ。ん?春人は確かに勉強も運動も優秀だし顔もいいけど、完璧じゃないよね?なぜならそれはヘタレだからーww
「ま、いっか。華には関係ないもんね。」
「うん。」
「だがしかし!……ちゃんと周りのことにも目を向けましょう。」
「ほーい。」
「うむ。いい返事だ。」
うんうんと麻耶は腕を組ながら頷いた。
ガラ――……
「ほれ、席につけー!」
担任が教室に入ってきた。って、去年と同じ先生かいっ!