Honey★Prince





――――……
――――――………






「おはよう。高宮さん!」






「お……おはよーι」





翌朝、教室に入ると隣の席の浪川祥が相変わらずのキラッキラッの王子様スマイルをあたしに放ってきた。しかし、そんな攻撃はあたしには効かない。







「今日も可愛いねっ」






「そりゃ、どーも」







はぁ……。心のない“可愛い”なんて言われてもちっとも嬉しくないんですが。こういうのは、上手くかわした方がいいよね?






「蜂矢春人に言ったぁ?」






「なにを?」







「高宮さんへの俺の愛の告白のこと♪」






浪川くんはなぜか嬉しそうにあたしに尋ねてきた。……なんだその微妙な笑みは。





「別に言ってないけど?」







「言わないの?なんで?」





「べ、別に春人には関係ないじゃん」





「ふーん。」















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