Honey★Prince
ドサッ――…
隣にいた高宮さんがいきなり倒れた……。
「高宮さん!!」
「華っ!」
谷原さんと俺は一緒に叫んだ。俺はすぐさまに高宮さんの身体を起こした。
「ん……」
意識はあるみたい。でも、眉間にしわを寄せてとても苦しそうだ……。
「華……無理しないでって言ったのに……」
谷原さんは少し涙目になりながら言った。ほんとに高宮さんのことが大事なんだな……。
「どうした!?」
体育教師が急いで走り寄ってきた。
「高宮さんが、倒れてしまって……」
俺は体育教師に事情を説明した。