Honey★Prince
「俺、保健室に連れていきますね。」
「あぁ、すまないな。たのむ」
俺は高宮さんをおぶんぶした。
かるっ……!
ちゃんと、食べてんのか?
高宮さんの身体はびっくりするくらい軽かった。簡単に折れちゃうくらいに細く、ぐにゃぐにゃと柔らかい。
「浪川くん、ごめんね。ありがと」
「あ、うん。」
谷原さんにお礼を言われて俺は慎重に保健室へと向かった。
好きな人に触れるのってすんごいドキドキする。ドキドキしすぎてこっちが倒れてしまいそうだ。