Honey★Prince




「華ちゃぁーーーん!!」





威勢のいい春人の声と一緒に、バンッと保健室の扉が勢いよく開いた。





えぇー!?
ここで春ちゃん登場ですか!?ちょ、まずくない?





「華ちゃん、大丈夫!!?」





春人はベッドの境のカーテンを開けた。









「………。」



「………。」



「………。」





あたしと春人と浪川くんの3人の間に気まずい沈黙がしばらく流れた。





あたしはまだこのまま寝たふりを続けることにした。






「……な、にしてるの?」





最初に沈黙を破ったのは春人だった。



《なにしてんの?》とか、答えられないよ……ι





キスしました。



なんて――……















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