Honey★Prince
「久しぶりね。」
あたしはただ二人をぼうっとして見ていた。
「うん。久しぶりだねー」
思い出したのか、春人は明日香さんに言った。
別に、春人が女のひとと話しててもあたしは怒らないよ?……そりゃ、相手は美人だしちょっとは心配だし、妬いちゃうかもだけど。
あたしにも春人にもそれぞれ過去があるんだから、過去の恋人とか気にしないよ。だって、今はあたしが一番でしょ?
「私、蜂矢くんと同じ学校に通うことになったの。よろしくね?」
「うん。よろしくー」
同じ学校ですか……。
つか、あたしの存在は無視ですか?空気ですか?
「うん。じゃぁ、私急がなきゃだから。さようなら」
「バイバイー」
そう言って、明日香さんは去って行った。
うーむ。後ろ姿までが眩しいです。