Honey★Prince
「あ……。えっと、明日香先輩。」
あれ?昨日と春人の様子がおかしい。それに明日香“先輩”と呼んでいる。昨日は覚えていないと言ってたのに。
「あら?蜂矢くんのお友達?」
明日香さんはあたしと浪川くんを見て笑顔で言った。
「今日からこの学校に通う3年の神尾 明日香です。よろしくね。」
明日香さんはニコッと可愛く微笑んだ。
「浪川です。よろしくお願いしますね?先輩」
浪川くんはいつもの王子様スマイルで挨拶をした。だけど、明日香さんはニコニコしているだけで、浪川くんには興味なさそうだ。
「あなたは?」
「あっ。高宮ですっ!高宮 華!」
あたしは少し緊張しながら慌てて言った。