Honey★Prince




……って、今一番傷ついてんのは




「ごめん!先輩、俺行かなきゃ!!」








華ちゃんだ!!








俺は先輩を置いて、ただ夢中に華ちゃんを探した。




教室にも何処にもいない……。




そんな時、俺が思いついたのは華ちゃんと出会った場所でサボるにはベストな場所。体育館の裏へ急いで走った。






―――……



「……はぁ…はぁ……見つけた」




華ちゃんは体育館の裏の隅っこで体育座りをして顔を伏せ、小さくなっていた。



「華ちゃん、明日香先輩とは過去も今も何もないよ?」



「…………。」




何も華ちゃんは言わない。


でも、俺は嬉しいよ。華ちゃんがそうやって妬いてくれるの。華ちゃんの愛が伝わる気がする。





「俺、華ちゃんだけだから!」





「…………。」





まだ無言のままの華ちゃん。




「ホント、違うから!じ、実は、明日香先輩は……」



と、俺が言いかけたとき、いきなり華ちゃんが――……






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