Honey★Prince




嗚呼、もう春ちゃん限界です。華ちゃんとしゃべりたいよー。触れたいよー。





ガチャ――……




リビングのドアが開いて妹の夏希が入ってきた。




「あ、なっちゃんお帰りぃ」



「夏姉お帰り!」




「ただいま。」




最近まで反抗的だった夏希は大人になったのか、少し照れくさそうに言った。




「なにしてんの?邪魔。」




いや、まだ反抗期は抜けてないみたいです。



夏希は俺に冷たく言ってきた。



お兄ちゃんは悲しいです!



「春ちゃんねぇ。華ちゃんにフラれちゃったんだってぇ」



真冬が夏希に言ったところを俺は反論した。



「まだ、フラれてないから!」



「そう、これからフラれる予定。」




「だから、秋人!違うから!」




酷いです。蜂矢家の人々は酷いです。全く誰がこんな子に育てたのぉ!?………すみません。僕でしたね。





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