Honey★Prince



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TO;谷原 麻耶
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ごめん、今日休む。



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それだけ打って送信した。




パコンとケータイを閉じてあたしはベッドに横になった。




「はぁ………」




もう何度ため息をついたことだろうか……。





「助けて……はる…と…」




あたしの口からは自然と本音が出てしまった。




言った後、この部屋には自分ひとりしかいないのに恥ずかしくなった。





一晩、泣いたから泣きつかれたのか瞼がだんだん重くなってきた。




そして、そのままあたしは再び眠りについた。







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