Honey★Prince
「…ん……ふぇっ……っ…」
「ん、よしよし。どした~?」
春人は小さい子をあやすようにあたしをポンポンと優しく叩いた。
「…ぃやだ…よぉ……ホントは…りっ離婚して欲しく…ないっ」
上手く喋れないあたしの話を春人は優しくあたしを抱き締めながら何も言わずに聞いてくれた。
「親なんて…嫌い。……だっいきらい!昔から親の気を引こうと頑張ってきた……。なのに、アイツらは見向きもしない。あたしのことなんてちっとも考えてない!
いま、だってそう……二人が離婚したら……この先、あたしはどうすればいいのよっ」
あたしはギュッと力を入れた。
「華ちゃん……」