Honey★Prince
「ど?俺かっこいい??惚れたぁ??」
「いや、全然」
あたしは、きっぱりと即答した。
「えぇ~、なんだぁ作戦失敗~。」
は?
作戦??
「は~い、みんなお疲れぇ~♪ご協力ありがとー」
蜂矢先輩が言った。
「春ちゃんの為なら私たちなんでもやるからっ」
とさっきの女の先輩のリーダーが言った。
は?
あたしは、意味が全くわからない。
「でも、ホントに華ちゃんいじめたら俺、許さないからねっ」
「いじめないよ~。私たちファンは春ちゃんの幸せが私たちファンの幸せだもん」
「そうだな。でわ!」
「バイバーイ♪」
そう言って、女の先輩達は去ってしまった。
どういうこと??
「ごめんね~、華ちゃん。さっきのは、俺が頼んでやって貰ったことなんだ。………じ、実は俺さ…………」
はい??
つまり、これは蜂矢先輩の仕業ってこと!?
先輩がファンに頼んでやって貰ったという作戦!?
なんのための作戦だっ!!
とにかく、
「サイテー」
あたしは、声のトーンを低くして言った。
「は、華ちゃん??」