Honey★Prince
「先輩最低、なんの嫌がらせよ………。」
「ご、ごめん……華ちゃん。でも、俺――」
ひどいよ………。
あたし、いつも強気でいるけど………。
ホントは怖かったんだから…………。
裏切られた感じがしたんだ。
あたしは無意識に、
涙を流してしまった――………。
やだ………、かっこ悪っ……。
その瞬間――……
「ごめん……。ごめん、華ちゃん………。」
――あたしは、先輩の腕の中にいた―――。
「せ、せ…ん……ぱい??」
「俺………、華ちゃんが……好きなんだ。」
――え?
―――スキ??
先輩に突然、告白された。
びっくりした。あまりにも突然だから……。
あたしは、何を言えばいいか、わからなかったんだ。
先輩の気持ちは嬉しい。
――でも、
―――あたしは……