Honey★Prince
「あたしが『かぼちゃの馬車になぁれっ☆』……みたいなこと言えるかっ!」
恥ずかしいわ!
「平気、平気。今ちゃんと言えてたから、うん。」
麻耶は棒読みだった。
「ぷぅ~」
あたしは頬をふくらました。
「はいはい。かわいいねぇ♪」
麻耶はあたしの頭をポンッと叩いた。
「あっ、華。被服室から裁縫道具持ってきてくんない?」
「うぇぇ」
あたしは嫌そうな顔をした。
「持ってきて?」
うぉっ!!
こわっ;
「行ってくるであります!!」
あたしは麻耶に敬礼して、被服室へと向かった。