Honey★Prince
「うん。ごめんね?………でも、君が悪いんだ。君が僕を見てくれないから、蜂矢春人ばかり見ているから………。」
…な……なにこの人。
怖い……。
怖いよ……。
狂ってる。
彼の手があたしの頬を触った。
「いやっ!!触んないでっ!」
「―――っ」
ドカッ――………
彼があたしを殴った。
な、………なんで、なんであたしが殴られなきゃなの……?
意味わかんない……。
助けて……助けて。
先輩………。
あたしの目から涙が溢れでた。
「君は僕の言う通りにしてればいい。」
また、あたしの唇を奪おうとした。
振り払おうとしても力が入らなかった。
「やだ、やだ!!助けて、蜂矢先輩!!先輩!!」
あたしは精一杯叫んだ。