Honey★Prince
「ふふっ。うそうそ☆で、なんで偵察なんかしてんの?」
「先輩には関係ありません。」
あたしは冷たく言った。
「えぇ~、いいじゃんケチ~。なんなら俺も協力するし♪」
「ホントですか……?」
「うん♪」
「実は、あの人麻耶の好きなひとなんです」
「ふむふむ……って、えぇ――!!まぢっすか?」
「まぢっす」
「ほぉ、あの谷原が……。」
「そうなんです。あの谷原が……。」
あたしと先輩はウーンと腕を組んだ。
「よし。俺も協力するよ!谷原には色々と世話になったしな」
?
いつ世話になったんだ??
「ありがとーございます。………まぁ、先輩はいてもいなくても変わりませんけどね」
「えっ!ひどいよ、華ちゃん!」
こっそり言ったつもりが、聞こえていたみたい……ι
「では、再び尾行を開始する!!」
とあたしが言った。
「はい!警部っ」
こうして、あたしと先輩の麻耶の恋を応援する同盟が結ばれた。