Honey★Prince
―――……
――――………
「よしよし。お前よく食うなぁ」
相変わらず、あたしと蜂矢先輩は中野くんを尾行していた。
中野くんは、学校の裏庭で捨て猫にエサをあげていた。
「いい人だ………。これは女心を掴みますな」
あたしが言った。
「えっ!!華ちゃん、掴まれちゃった!?」
「は?」
「やだやだ。俺も華ちゃんの心掴むっ!!」
先輩は中野くんの所に行こうとした。
「ちょっ、先輩!!見つかっちゃう!!」
あたしは、先輩をグイッ引っ張った。
ドサッ――………
え?
えぇ~!?
「ん?なんの音だ?」
と中野くんが言ったのもあたしには聞こえていなかった。
だって、だって
あたし、