Honey★Prince
あたし、
先輩と――……
キスしてしまった。
あたしが先輩を引っ張ったと同時にあたしが後ろに転び、先輩も一緒に倒れてしまい、こんな体制になってしまった。
二人とも一時停止。
「わっ!ご、ご、ごめん!!///」
沈黙を破ったのは先輩だった。
「い、いえっ!///」
先輩は顔を真っ赤にしていた。
顔が熱い……。
あたしもきっと顔が赤いだろう。
なんでだろ……。
キスなんて何回もしたことあるのに……。
先輩と触れた唇が熱い………。
こんなのは初めてだ……。
「あ゛、中野氏!!」
先輩がそう言い、あたしは後ろを振り返った。
あたしの後ろには中野くんが立っていた。
「あ、ごめん!高宮!!見るつもりはなかったんだ!」
そう言って、中野くんは走り去ってしまった。