Honey★Prince
―――……
――――………
「キスしちゃったの!?なんで?」
放課後、麻耶にさっきの出来事を話した。
「な、中野くんの……尾行をしてて………」
「は?ちょ、ちょっと、待って……誰を尾行してたって??」
はっ!!
いけない!口を滑らせてしもうた!!
「は~な~?どういうことかな~?」
ひぃっ!
麻耶は怖い顔をした。
「えっと、でもでも!!こ~んなに、中野くんのことがわかったよ!」
あたしは、麻耶に調査メモを見せた。
「ね?中野くん彼女いないよ!!麻耶、チャンスだよ!?」
「華……。あたしのために、こんなストーカーみたいなことを……。」
麻耶はあたしの肩に手を置きながら言った。
「え?なにそれ、感謝してんの?変態扱いしてんの?」
「華ッ!!あたし、告白するよ!!」
「ほ、本気で!?」
「うん!」
「そっか、あたし応援してるよ!!」
麻耶に彼氏ができるのは、ちょっと寂しい気もするけど……、うまくいってくれたらあたしは誰よりも喜ぶよ。
がんばってね。麻耶……。