Honey★Prince
「はふ~っ」
バタリとあたしは机の上に倒れた。
「どしたの、華??」
「おぉ~、麻耶。おはよぉ」
「おはよっ。もうお昼になるけどww」
あたしに声をかけてきたのは、あたしの親友の谷原 麻耶[タニハラ マヤ]。
「もー、だめだ。朝からひどいめにあった……。
女って怖いね。うん。僕は人生の恐ろしさというものを学んだよ」
「なんだこの子は。一応、あなたも女ですよ??」
「ふははっ、そうでしたねぇ」
「何があったの??まぁ。蜂矢春人関係だろうけど………。」
「なっなんでわかるのさっ………もしかして、麻耶って超能力者!?」
「何故そうなるのじゃ。」
「えっ違うの?」
「華が話すことは大体、蜂矢春人のことでしょ」
「えぇ~?そんなことないよ。」
「あるある。だって、華さ蜂矢春人のこと好きでしょ?」
「………あたしが??」
「うん」
「………蜂矢先輩を??」
「うん」
「……好きなわけないじゃん!
先輩はあたしの中で知り合い以上友達未満のランクだから~。はははー。」
「そ、そうですか。」
ホント………、先輩とはそれ以上の関係にはなっちゃいけない…………。
………人は、裏切るから。