Honey★Prince
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「華ちゃーん♪次はお化け屋敷入ろ~」
ケーキ大食い大会の後も先輩に振り回されているあたし。メイド喫茶にコスプレ館、いろんな所を回って、次はお化け屋敷と来たもんだ……ι
「あれ~?もしかして、華ちゃん怖い?怖かったら抱きついてもいいよ?」
「いえ、全然怖くないので平気です。」
お化けとかそういう、目にみえないものはあまり信じないし、怖くない。
「そ、そうですか……ι」
先輩は少し残念そうだった。
「はーい!では、お二人様ご案内♪」
お化け屋敷の人が言い、あたし達はお化け屋敷へと入っていった。
うわ、思ったより暗いなぁ。
「た……す…けて……」
「ぎょえぇぇえぇ!!!」
お化けの声にびっくりして、先輩が大声をだした。
先輩の声にびびるわ……ι
すたすたとあたしが歩き始めた。
「ま、待ってよ華ちゃん……」
先輩が怖がりながら、あたしの腕を掴んだ。
あたしに、怖かったら抱きついてもいいよとか言っといて、自分が怖がってちゃしょうがないでしょ……ι