Honey★Prince
「ふぁぎょぎょぉぉおぉ!!」
「どぉえぇぇえぇ!!」
お化け屋敷に、蜂矢先輩の叫び声が響いた。
「ちょ、ヘタレ先輩うるさい……。」
「だだだ、だってぇ;てか、ヘタレ先輩って……。」
ヘタレ先輩はうるうるした目であたしを見てきた。
「しょうがないですねぇ。」
ふぅ。とため息をついて、あたしはヘタレ先輩の手を握り、前へと進んだ。
「は、華ちゃん!!大好きだよぉぉおぉ!!」
ヘタレ先輩は、涙声で叫んだ。
「はいはい。わかりましたよ、ヘタレ先輩。」
先輩にあたしのドキドキ聞こえてないかなぁ。
あたし、お化けじゃなくて先輩にドキドキしてる……?
ぺちょ――……
「ふぅぎゃはぁぁぁあぁ!!」
また、ヘタレ先輩が叫んだ。
「先輩、落ち着いて!!こんにゃくだから!」
ヘタレ先輩の叫びの中、無事出口へと来れた。
な、なんか、疲れた……ι