Honey★Prince
「華ちゃん、全然素直になれないから、ちょっとお手伝いをしたの♪」
ファンのリーダーが言った。
「どーゆーことですか??」
「もう。華ちゃんったら、照れちゃってぇ~。華ちゃんがなかなか春ちゃんに好きって言えないから、手伝ってあげたの♪」
「え゛っ、だから、さっきのは……」
「華ちゃんッ、俺も大好きだよ!!」
先輩は再びあたしに抱きついてきた。
おい、誰もあたしの話聞いてないしッ!!
こうして、『タコになったお姫様』は幕を閉じた――……