彼を好きになるトキ



練習が終わり制服に着替えた私は、再び体育館に向かった。



体育館には誰もいなかった。



「この時間だもんね〜…」




体育館の隅にはしまいわすれたボール



「ラッキーっ♪」



私はそのボールを持つとドリブルしながらボールをなげた。




(ガンッ……)

ボールは跳ね返される。



あーあ………
やっぱりまだまだだな…





ボールを取りに行こうとすると



「もっと囲いに当てなきゃ」




貴一先輩の声がした。



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